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 別荘ライフ 薪ストーブ編

軽井沢別荘ライフの憧れともいえる薪ストーブ、これは是非準備したい!
薪ストーブがベスト!

軽井沢の別荘と言えば、一般的に暖炉を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。確かに大きな別荘ともなると、当然のように設置している。しかし、実際はそれほど温かくないのである。それでは現実、どのようにしているのかといえば、新築時に全館暖房の設備を用意するか、事後にストーブを調達しているのだ。

見栄えだけの暖炉に対して、ストーブ特に薪ストーブには際だったものがある。①最近はストーブ窓の大きいのが多くなり暖炉と遜色がないほど、“無限に変化する炎”が堪能できる。
②ストーブ本体と天井にのびた煙突からの放熱でリビング全体が、吹き抜けであれば2階の部屋までも暖められる。
③格好良さにこだわるなら、薪ストーブは斬新なデザインのものが多くどれにしようか迷うほどだ。

以上、薪ストーブは、暖炉と比較すると格段に安く、熱効率はずば抜けていいのだ。

薪ストーブの購入は 日本製はお手頃でいいが、ストーブはもともと、ヨーロッパ、特に北欧で使われてきたもので歴史があり、使い勝手もよくなっている。特に北欧のものは完全燃焼の技術が進んでおり、デザインもあかぬけしたものが多い。最近は、専門の雑誌が多く出版されており、比較検討するのも楽しい。

ストーブの値段はピンからキリまであるが、工事費を含んで、100万円ぐらいだせば、そこそこのものが取得できる。一生ものだけに奮発するするのもいいのでは。

ストーブの購入時期は、別荘を新築するなら新築時にストーブ業者、建設業者双方の協力体制のもと設置してもらうのがよい。雨漏り、コスト高等の心配が避けられるからである。今現在住む別荘に設置するのであれば、火災等の危険も考え専門のストーブ業者にやってもらうといい。いずれにしても、ストーブを通販で安く購入して、一般の大工さんに煙突工事等を依頼するのは、結果的に高くつくことにもなりかねない。
ストーブに使う薪、軽井沢ではタダの入手も可能、それはあなた次第!
薪の調達方法は

薪を調達するには①ホームセンターで購入する方法、②ストーブの専門店で購入する方法、③知り合い等から分けてもらう方法といったものがある。


①のホームセンターで購入する方法では、一束(束にして直径30㎝位)で一般的に700円前後。燃やすと2時間から4時間ぐらいだろう。間に合わせで買う分はしかたないが、日常の暖房に使うとなれば1カ月計算すれば相当な金額になる。
②のストーブの専門店で購入する方法では、軽トラ一台分の購入で、ホームセンターの1/2から1/3ぐらい。自分で使いやすい長さに切断するのであれが、もっと安くなる。
③知り合い等から分けてもらう方法は、近くにそういう人がおればよい。薪そのものの良し悪しはなんとも言えないが。

 しかし、軽井沢町には「貯木場」というところがあり、軽井沢の住民であれば、無償で分けてもらえる。いろいろな木が混在するなかから、薪にいいものを選別するとなると量も少なくやっかいなことになる。しかし、タダなのである。時間的余裕があればここで調達するのがベターのようだ。

 ところが開場前からやってきて、薪に良い木だけを手際よく(分担芸で手早くを見つけだし→一か所(自己の縄張り)に集め→収集が終わると集中切断→車への積み込みを完了してしまう)ゴッソリさらってゆく一部の常習仲間が横行する。自宅のまわりいっぱい家が隠れるほどに薪を積んでも、なお取りに来るありさまには困ったものだ。

軽井沢の貯木場は軽井沢町民のためにある。勤めている方にも利用ができるようにと土日の休日も開場している。町の多くの方がタダの薪を取得できるようにとの町役場のはからいを、こうした不心得者に分かってもらいたいものだ。

薪に良い木とは

燃えるものならなんでもいいのではと思いがちであるが、ストーブは実はデリケートなのである。いくら“木”だからといっても
合板、ペンキを塗った木とかはダメ。軽井沢に多い唐松、赤松等のヤ二がでる木も避けた方がいい。また、軽井沢ではモミの木もよく見かけるが火持ちが悪く喜ばれない。よく分かっている方は、楢(ナラ)、椚(クヌギ)、桜等の木を選ぶ。しかし、先ほどの貯木場には、松系はたっぷりあるが、これらストーブにとっての良材は少ないのが残念だ。

楢(ナラ)   椚(クヌギ)   桜(サクラ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いい薪づくりは、いい道具を使い、薪棚でしっかり養生させること!
薪づくりのための道具は まず、一本の丸太を切断するのに“チエンソー”という道具が必要だ。国産だけでなく輸入品も多い。
国産品なら2~3万円ぐらいから購入できるが、輸入品なら7~10万円ぐらいはする。場所柄、軽井沢は一年の半分以上暖房器具を必要とする。チエンソーの使う頻度も高い。それだけに、しっかりしたものを使いたい。輸入品の方が歴史があり、かなり改良がされてきている。危険な道具だけにたとえ高額であっても安心できるものにしたい。メーカーとしては、輸入品ならハスクバーナ社、スチール社、国産なら新ダイワといったところが主流。これらについては性能に大差はなく、どれを選ぶかは好みだ。

チェンソーは、直径30~40㎝ぐらいの丸太をいとも簡単に切断してしまうほどのパワーを持つ危険な道具だけに、この際、防御用ズボン、防御用長靴等も揃えることをお勧めしたい。


次に、切断した丸太を縦に2分割、4分割するのに、“薪割り”
が必要になる。手斧で割る方もいるが、力のいる作業である。現在は、薪割り機という道具が存在する。エンジン式のものはパワはあるが、そこそこ使えるものになれば30万円以上はする。一般家庭で使うなら電動式のものが5~15万円ぐらいで手に入る。お手頃といえよう。しかし電動式のほとんどが中国製というのが気になるところだ。切断した一冬分の薪を1~2日ぐらいで割ろうとするなら、ストーブ専門店等で1日5000円ぐらいからレンタルがある。薪割り機の重量が100㎏前後あるだけに移動は大変だけど。

薪棚でしっかり乾燥

最後に、“薪だな”の準備だ。軒下等に積んでおくという手もあるが、あまり見栄えのいいものではない。また、アリの住み家になることもありお勧めできない。出来あいのものにはチャチッポくて傾いたり、壊れかかってたものをよく見かける。大工さんにたのめば、そこそこの出費を覚悟しなくてはならない。折角、別荘にいるのだから、 この際、DIYにトライしてみるのも手である。私は、ホームセンターで単管を購入してきて薪3年分が保管できる棚をつくった。皆さんもやってみてはいかが。

ところで、“薪3年分が保管できる棚”がなぜ必要かというと、割った薪は1~2年は乾燥させなくてはならないからだ。したがって薪棚の大きさは、あなたが一冬に使おうとする薪の量できまる。

 

 

 

 

 

 

           

 

                   

20210920